10月4日に南風原小学校の4年生を対象に、
嬉野の園の作業療法士と一緒に福祉講話を行なってきました。
福祉講話は障がい者ITサポートおきなわのバリアフリーコンサルティングの業務の一部で、
学校や企業などに出向いて講話を行います。
真剣に聞いてくれた子どもたち
今回は総合学習の一環で、車いすの体験も交えての講演でした。
私の発病時や闘病期、リハビリ期、そして自宅に帰ってきてから気づいた様々な『バリア』と、
障がいを持った人と接する時にみんなに知って欲しいことなどをお話しました。
45分の枠のところ、1時間近く話してしまいましたが、
子どもたちは真剣に聞いてくれて、とても気持ちよく講話することが出来ました。
作業療法士の講話の後、子どもたちからの質問タイムがあり、
多くの子どもたちが積極的に質問していました。
『車いすはいくらくらいするんですか?』
『リハビリはどのくらい(期間)できるんですか?』
などなど、好奇心旺盛な子どもたちの質問がたくさんありました。
いよいよ体験!
その後、子どもたちお待ちかねの車いす体験。
しかし、南風原小学校4年生は全員で100名余(^^;;
車いす体験は一気には無理なので、2日間に分けて行うことにしていたので、
その日私は1クラスの車いす体験に参加しました。
担任の先生の注意説明の後、2~3名一組になって、車いすに乗る方と押す方を代わる代わる体験しました。
当初は体育館の中のコースで体験をする予定でいたみたいですが、
きれいなフローリングの上で車いすを漕いでも本当の意味での体験にならないので、
体育館の外もコースにしてもらいました。
初めての車いすにドギマギする子どもたち。
登りや下り坂、体育館の玄関の5cmほどの段差の昇り降り、狭い通路の疑似体験などを行い、
楽ちんそうな車いすが実はそうでもないということに気付いたようでした。
先生たちの熱い思い
この車いす体験のために、
南風原小4年生の担任の先生方が放課後に車いすを取りに行き、
南風原町社協の職員が近隣の市町村の社協に車いす15台の借用を手配し、
南風原町の地域コーディネーターの方がこの体験会のコーディネートを行なったそうです。
コーディネーターが車いすを取りに行った先生方に、
『学校終わってからも大変ですね、もう来年やりたくないんじゃないですか?』
と冗談で話したところ、
『いえいえ、私たちは子どもたちの心を耕さないといけないんです』
とおっしゃったそうです。
この話を聞いた時に胸に熱いものがこみ上げました。
先生たちの熱い思いに感動したのと同時に、
子どもたちの明るい未来と社会を作ろうとしている姿勢に感謝の思いでいっぱいになりました。