みなさんは、アビリンピックというものをご存知でしょうか?
アビリンピックとは、障害者技能競技大会の事で、アビリティ(能力)とオリンピックを合わせた造語です。
障害をもつ15歳以上の方が、互いに技能を競い合い、職業能力の向上と理解、雇用の促進を図る目的で開催されています。
具体的に何かと言うと、建築やファッション、情報技術などを駆使した技術を披露する為、与えられた課題をこなすというものです。
そんなアビリンピック沖縄大会に、当事業所からは7名が参加いたしました。
エクセル部門2名、ワード部門1名、アクセス部門1名、DTP部門2名、ホームページ部門1名です。
これを書いている私は、ホームページ部門へ参加しました。
障害の特性により、前日まで体調不良が続き、あまり万全でない状態で会場へ到着。
別部門へ参加する仲間たちを見て、少しほっとするも、各々緊張気味の様子。
私はというと、緊張よりも勉強出来なかった不安が先立ち、おぼつかない足取りで試験へと赴きました。
ホームページ部門の参加者は、私を含めて5名。少々広い端末室で、試験用紙が配られます。モニターには試験問題のホームページが表示されており、いったいどんな課題がだされるのかと、思考と不安が頭を駆け巡ります。
試験官より説明を受けると、いざ、試験の開始です。
まずは問題に一通り目を通し、簡単そうなものからこなしていきます。
問題数は全部で8問。制限時間は2時間です。
問題を半分ほど終えたあたりで、事業所でのホームページ講習会を思い出しました。
「ただ問題をこなすだけではなく、自分の力を魅せつけるプラス要素を入れる事」
問題を何度も読み返し、何か出来ることはないか探り、精いっぱい取り組みました。
試験を終えると、不安から解放され、ひと時の休息。
閉会式にて試験結果の発表と表彰があるので、なるべくリラックスできるよう過ごします。
疲れも出て、少し眠気を感じつつ、閉会式へ。
他部門の金賞、銀賞、銅賞が声高に発表される中、私は、家に帰ったらゆっくり休もうと、半分心ここにあらずの状態。
DTP部門の銀賞に、当事業所のRちゃんが発表された時、はっと我に返り、自分の事のように嬉しくなりました。
そして、その直後でした。
ホームページ部門が発表され、私は金賞に選ばれたのです。
嬉しさと気恥ずかしさと、何とも言えない高揚感でいっぱいでした。
壇上へ上がると、賞状とメダルを受け取り、応援してくれた事業所のみんなを見つめます。
手にする横断幕には「ちばりよ~」と、沢山の応援メッセージが書かれていて、頑張ってきて良かった!と心から思いました。
そんなこんなで終えた、アビリンピック沖縄大会。
自分のやってきた事を認めてもらえる喜びは、何物にも代えがたい思いです。
これを読んでいる方も、ぜひ一度、参加してみてはいかがでしょうか。